1954-03-11 第19回国会 衆議院 法務委員会 第17号
○犬養国務大臣 昨日の本委員会におきまして、河野一郎議員より御質疑がありましたところの有田二郎議員の勾留延長却下の経緯につきまして御報告を申し上げたいと思います。 去る三月六日午後五時ころ、東京地方検察庁の検事武内孝之は有田二郎議員の勾留延長を東京地方裁判所裁判官に請求いたしました。延長を求める期間は三月八日から同十七日までの十日間でありました。
○犬養国務大臣 昨日の本委員会におきまして、河野一郎議員より御質疑がありましたところの有田二郎議員の勾留延長却下の経緯につきまして御報告を申し上げたいと思います。 去る三月六日午後五時ころ、東京地方検察庁の検事武内孝之は有田二郎議員の勾留延長を東京地方裁判所裁判官に請求いたしました。延長を求める期間は三月八日から同十七日までの十日間でありました。
まず最初に申し上げますが、閣議の決定は、裁判所から言つて参りました有田二郎議員の逮捕の許諾を院に取次ぐということの閣議決定をいたしたのでございまして、さよう御承知を願いたいと思います。
しかしながら、そういう意味ではないのでありまして、先ほど椎熊さんにお答えしたのは、内閣は国会に対して有田二郎議員の逮捕許諾をお取次して、国会が決議をされたいということを決定いたしたわけでございます。その言葉が行き違いまして、まことに恐縮に存じます。
すなわち衆議院が許諾を求められておる有田二郎議員の問題に関して重大な関連を持ち、かつ新たなる発展を示唆する問答が投げられ、中曽根議員は造船疑獄の中心課題たる造船割当に関し、その最高責任者たる運輸大臣が関係しているという疑惑があるということを、発言いたしておるのであります。
しかし運営委員会で説明しました私の内容は、秘密会でございますからその通りとは申し上げられませんが、今あらためて申し上げますならば、有田二郎議員の被疑事実、容疑を明らかにするためには身柄の拘束が必要であるという当局の事情を取次ぐことに決定いたして、その意思発表をいたした次第であります。
私がその報告を受けましたのは、当日警察法の改正案の上程で胸当大臣として大臣席ですわつておるときに、岡崎秘書課長からメモが参りまして、有田二郎議員の逮捕請求が行われたということでございます。
○犬養国務大臣 有田二郎議員の逮捕請求が行われるということを知りましたのは、十六日の本会議において、警察法の問題で大臣席にすわつておりましたときに、ここにおります岡崎秘書課長が紙を持つて参りました。なお、これはほんとうかと言つて問い合せて、清原次官が、やはりほんとうでありましたという罫紙に書いた報告を持つて来て、初めて知つたのであります。
なお有田二郎議員に対して東京簡易裁判所から国会に対して逮捕許諾を求めて参りましたが、これは有田二郎議員が官吏の壷井氏に対して贈賄したという容疑であります。